2016年2月7日第65回別府大分毎日マラソン_02(パートⅢ)

Pocket

◆マラソン完走レポートコーナーです。
今回は、毎年2月第1日曜日に開催される別府大分毎日マラソンに参加されたY達さんのレポートです。
※Y達さんと書いてもおわかりいただく方もいらっしゃるかと思いますが・・・・。

Yさんとは、とても長いお付き合いをさせていただいており、ひと回り近く先輩なのですが、サブスリーランナーというすばらしい脚力の持ち主です。Yさんは、しっかり計画してトレーニングをされており、とても参考になるレポートなので、ぜひ参考にしてください。

全5話にわたる超大作です。その第3話です。
第1話は、2016年2月7日第65回別府大分毎日マラソン_02(パートⅠ)をご覧ください。
第2話は、2016年2月7日第65回別府大分毎日マラソン_02(パートⅡ)をご覧ください。

Ⅱレース振り返り

レース直後に感じた、狙ったプラン通りのレース展開をし、レースで力を出し切った感触、それはいまでも代わりはない。
ただし、この今回のプラン、レース展開は、レースの最終調整期に風邪を引いてしまい、コンディション回復期にある状態で、検討し取り組んだ物であり、前提の上での最善の結果でしかない。
 
思うさまのレース展開という第1の目標は達成したものの、結果としてのタイムは、もともと今期狙ってトレーニングしてきた目標には大きく届かないことも事実である。
レースの評価は多面的なもの故、どういう観点に立脚するかで、自信の満足感も大きく変わってくる。
 
今回取り組んだクロストレーニングを含めたレースに向けたトレーニングについては、今年度大きな故障なしにスタートを迎えられたということで、大きく間違っていない内容であったと評価している。
 
一方、今年度のトレーニングでは、当初目標としたパフォーマンスレベルには到達できていないということは、別大前のトレーニング状況や、調整レースの結果から確認できている。このあたり、当初の目標に至にはどうしたらよいか、まだまだ大きな課題である。
 
今回のレース、当日のコンディションでの力を出し切った結果である。ただし、トレーニングを含めてやりきった感触はなく、まだまだ限界は先にあるという感触がある。そこがどこにあるのか。そこを知りたい。
 
(別大の良さ)
やはり、一般ランナーが出場可能な最上のエリートレースということに尽きる。
前日の受付から、ゴール後まで、ひたすらにレースに集中して、選手のパフォーマンス発揮を念頭にした大会運営が提供される。
 
タイム順のスタートラインアップ、配置も整然とした給水などは、言うまでもない。
今年は、参加者も4000人を超え、今後の規模の拡大から、今後の規定変化もありそうな雰囲気もあるが、それでもサブ3.5のシリアスにマラソンに取り組むアスリートには、是非走って頂きたいレースであることには間違いない。
 

Ⅲレース分析

今回の別大マラソンの結果を分析するため、2015年の別大結果、そしてサブスリーを初めて達成した昨春の2015年“はなももマラソン”のデータを元に、ラップ、ケイデンス、および心拍数の比較を行った。
 
また、別大マラソンは、エリートマラソンらしく、全選手の通過ラップ一覧を、ホームページに公開している。
この結果を用いて、サブスリー前後のランナーの走りを分析した。

Ⅲ-1:ラップ分析

別大ラjップ

2015年の別大の結果と比較すると、今年のレースは、前半から10秒程度速いラップを刻めている。また、去年に見られる15Km、つまり前半折り返して別府通過ぐらいからのペースダウンは見られず、安定している。
 
ただし、これまでのベストタイムを出しているはなもものラップ推移と比較すると、25Kmから30Kmにかけて最大10秒ちかいラップの低下を招いている。
 
ただし、最終盤、35Km以降では、はなもも以上にペースアップを達成できており、途中のペースダウンを挽回につながった。

Ⅲ―2:心拍数分析

心拍数

比較対象とした3大会ともに、心拍数の観点からはあまり顕著な差異は見受けられない。
いずれのレースでも、ゴールするまできっちりと心拍数を上げつつけられており、脚を含めた要因でのペースダウンの兆候みえず、きっちりと追い込めている結果であった。

Ⅲ-3:ケイデンス分析

ケイデンス、つまりピッチは、これまでのレースと今回のレースで大きな差を見いだせる結果となった。
 
ケイデンス推移
 
今回のレースでは、ケイデンスはレース前半から102程度のこれまで以上にピッチを意識した走りを展開できている。
これは、これまで以上に、レース展開とペース維持に余裕をもって取り組むことができ、疲労をためないようなケイデンスを維持したフォームに注力できていることを示している。
 
また、もう一つ特徴的な点が最後の35Km以降のスパートの部分となる。
一度落ち始めたピッチを、きっちりと上げることができ、ペース変化をストライドではなく、これまで狙っていたピッチの変化で付けることができていることがわかる。

Ⅲ-4:別大ランナーの結果解析

(対象データ)
2016年別大参加者、500位 2時間49分1秒から1646位 3時間9分55秒のランナー 合計1147名を対象に分析した。
(分析内容)
ハーフおよび30Kmの通過タイム毎に、最終的にどのようなゴールタイムとなったかについて、ヒストグラム分析を行った。
(ハーフ通過タイムとゴールタイムの関係分析)
表は、ランナーの中間点(ハーフ)の通過タイムと、ゴール達成タイムの確率を、ランナーの結果から集計したものである。
 
 
フルマラソン資料
 
ゴールタイム:2時間55分を50%以上の確率で達成するには、ランナーはハーフを2時間23分台で通過する必要がある。
また、25%以上の確率に範囲を広げたとしても、1時間25分台がぎりぎりの線となる。
 
ゴールタイム:2時間59分台、つまりサブスリーを、50%以上の確率で達成するには、1時間29分台で、ハーフを通過する必要がある。
25%以上の確率に範囲を広げたとしても、範囲は変わらず、ハーフ通過が1時間28分が別大結果からサブスリーをまず狙うボーダーとなっている。
 
ちなみに、私の30Kmの通過タイムは、1時間29分台。つまり、ハーフ通過時点では、サブスリー達成の確率は、一般論では22%に止まっていた。
 
(30Km通過タイムとゴールタイムの関係分析)
表は、ランナーの30Km通過タイムと、ゴール達成タイムの確率を、ランナーの結果から集計したものである。
 
フルマラソンタイム予想
 
ゴールタイム:2時間55分を50%以上の確率で達成するには、30Kmは2時間1分台で通過する必要がある。また、達成確率を25%以上の確率に範囲を広げたとしても、2時間2分台がぎりぎりの線となる。
 
ゴールタイム:2時間59分台、つまりサブスリーを、50%以上の確率で達成するには、2時間5分台で、30Kmを通過する必要がある。また、25%以上の確率に範囲を広げたとしても、2時間6分台が別大結果からサブスリーをまず狙うボーダーとなっている。
 
さて、私の30Kmの通過タイムは、2時間7分台。このため、30Km通過時点では、サブスリー達成の確率は、一般論ではハーフからさらに低下し16%に止まっていた。
(まとめ)
今回の、他ランナーの結果を統計分析したものは、恣意的な数値ではないため、今後の目標の一定の目安になると考える。
ただし、重要なことは、タイム以上に、その背景と考える。
 
つまり、今回の私のペース配分は、結果からみると、ハーフで20%、30Kmでは15%程度のサブスリー達成確率状況でしかなかった。しかし、走っている当人は、サブスリー達成の状況を疑っていなかったし、実際達成確率もそれほど低い状況ではなかったと思う。
違いはなにか。
 
それは、ランナーが走っているときに出すラップ、ペースが意図したものなのか、それとも疲れ、故障で多少なりともコントロールを失っている状態の結果なのかの相違であると考える。
 
今回の私のレースは、序盤から含めて、ほぼレースを通じてのラップタイムは狙って走ったものであった。
実際のプランを想定するには、このあたりも考慮にいれて、判断する必要があり、
このレースを通じ、狙ったペースで走り通すコントロールこそ、もっとも大切だと考える。
 
2016年2月7日第65回別府大分毎日マラソン_02(パートⅢ)
この記事をお届けした
スポーツビジネス思考まとめの最新ニュース情報を、
いいねしてチェックしよう!

シェアしていただけるとたいへんうれしいです

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローしていただけるとたいへんうれしいです